アトリア「篠原有司男展」

川口市立アートギャラリー・アトリアで「篠原有司男展」を観ました。

http://www.atlia.jp/exhibition/exhibition.php


昨日は講演会のために本人がニューヨークから来られていて、
80歳とは思えないエネルギッシュな存在感に圧倒されました。

1960年代はマルクス主義実存主義の影響から、表現形式の内容や質よりも、物質的存在感や行為性が強調される作品が多く作られ、物質的存在感や行為性が強調される作品が多く作られました。

篠原さんと言えば、ダダイズムの方法論で既成の芸術様式を否定し
大衆的イメージの援用によって時代の寵児となったアーティストですが、POPなイメージを使った作品と本人のタレント性が相まって、当時の美術雑誌によく登場しています。

たぶん篠原さんの前向きで破天荒な生き方もアーティストの魅力の一部なのだと思います。

今回展示されているドローイングの中で、
殴り書きのようにすばやいタッチで描かれた線によって
紙の上にイメージが沸きあがってくるような作品に魅力を感じました。
レセプションの際、ご好意で一緒の写真を撮らせてもらえました。

篠原有司男さんと私(撮影/アトリエFUNの有泉仁美さん)